今回は、近年現代の生活に再び現れるようになったトコジラミに関して、生態や対処法といった駆除について紹介します。トコジラミと聞くと、昔日本で発生したシラミという印象を持たれる方もいるでしょう。本記事では、トコジラミが厄介な虫なのか、生態や対処法について詳しく紹介します。
トコジラミってどんな虫?
トコジラミとは、別名南京虫とも呼ばれ昔は日本で多く見られた虫です。しかし、近年人の往来が多くなったことから、再び現代の生活に現れるようになりました。トコジラミについて解説します。
トコジラミの特徴について
トコジラミは、体長5㎜~8㎜の小さな害虫ですが、人間の生活に大きな影響を及ぼすといわれています。これは、トコジラミが人間や動物の血液を栄養源としており、人が寝静まる夜間に活発化するためです。
トコジラミに刺されると強いかゆみを感じ、繰り返し刺されることで抗体を持ちますが、刺されるたびに強いかゆみに襲われる特性があります。
トコジラミの生態について
トコジラミは、卵から始まり数回の脱皮を経て成虫になります。トコジラミの最適な環境下であれば、急成長しながら数週間で成熟するといわれています。成虫として成長したトコジラミは、半年から1年程度生き延び、その間に多くの卵を産むことが可能です。
トコジラミが好きな環境とは
トコジラミは、基本的に暗くて暖かい場所で生活しています。とくに、人間が使用するベッドやソファ・家具の隙間を好みカーペットの下に潜みやすい性質があります。
また、トコジラミは夜間に活動するといわれており、昼間は人目の付きにくい場所でじっと息をひそめています。体が平たい特徴があることから、小さな隙間にも潜りこむことが可能です。
トコジラミは人体にも影響を及ぼす
トコジラミは、小さな虫ですが人間への影響が問題視されています。トコジラミが人体にどのように影響を及ぼすのか紹介します。
皮膚への影響とは
トコジラミが人間の皮膚へ及ぼす影響として、刺されると小さな湿疹ができる特徴があります。これは、トコジラミが吸血する時に分泌される唾液に対するアレルギー反応によるものだとされています。刺された部分は、強いかゆみを感じ人によっては耐え難いくらいかゆみを感じる場合もあるでしょう。
心理的影響とは
トコジラミが人間におよぼす心理的影響として、不眠症やストレスなどが挙げられます。トコジラミが原因で、心理的なストレスに感じ不快を感じる方も多くいるでしょう。
また、自宅でトコジラミの存在を感じて、不眠になる場合もあります。こうした心理的影響を引きずらないためにも、早めの対処をすることをおすすめします。
トコジラミが好む環境とは
トコジラミは、気温が25度以上になると活動が活発化されるといわれています。このため、夏場は急激に繁殖し、トコジラミの被害が多発する時期になるでしょう。対策として、トコジラミは湿度が高い場所を好むこともあるため、できるだけ乾燥剤や空気乾燥機で室内の湿度に気を配る室用があります。
駆除は難しい?トコジラミの駆除・対策について
トコジラミの繁殖率は非常に高く、一度住み着いた環境で急速に増える特徴があります。トコジラミの駆除や対策法について紹介します。
トコジラミの駆除が難しい理由
トコジラミは見つけにくい場所に生息する特徴があり、隠れる場所が多様にあるため駆除が難しいとされています。また、高い繁殖力を持ち殺虫剤での駆除が難しい虫でもあります。このため、家庭でトコジラミの駆除をおこなうことは、非常に難しく難航を極めるでしょう。
家庭でトコジラミ対策をするのであれば
家庭でトコジラミを住みつかせない方法として、基本的に清潔を保つことが有効です。定期的に掃除をすることで、トコジラミが生息しにくい環境をつくり出せます。
また、スチームクリーナーやスチームアイロンはトコジラミに有効とされており、これらは卵を熱で処分できる特徴もあります。ただ、家庭ですべてのトコジラミを駆除することは難しく、1匹いるのであれば専門業者を頼むことをおすすめします。
専門の駆除業者へ依頼するのがおすすめ
家庭でトコジラミの駆除をする場合、すべてを駆除するのは非常に難しいと言えます。このため、もしトコジラミを家で見つけたら、専門の駆除業者へ依頼することをおすすめします。
専門業者であれば、トコジラミの特性を熟知しているため、最適な薬を使い効率的に駆除してくれるでしょう。また、トコジラミが再発しないよう、最適な案を提案してくれるため長期的にトコジラミが出ない環境を教えてくると言えます。
まとめ
本記事では、近年現代の生活に再び現れるようになったトコジラミに関して、生態や対処法といった駆除について紹介しました。トコジラミは、戦後日本で多く発生しましたが、多くの駆除に成功した実例があります。ただ、近年はインバウンドの影響から、日本へ多くの観光客が訪れ再び現れるようになりました。現在、日本では都心部を中心にトコジラミを見ることが増え、再び被害が拡大しています。もし、トコジラミの被害を感じたら、専門業者へ依頼することをおすすめします。本記事が、トコジラミに関して詳しく知りたい方の参考になれば幸いです。